かなり前の話になるが、職場の先輩に一度、競馬場に連れて行ってもらった。
私は一度も競馬場には行ったことがなく、なんとなく馬を見て見たいと思っていた。
賭け事には興味はなかったが、行くなら1試合ぐらいは賭けてみたいぐらいの軽い気持ちだった。
先輩家族が運転する車で、競馬場までやってきた。
競馬場に到着するや否や、あることに気がついた。
競馬場入り口に向かって歩く、数多くの人たち…。
「お金を持つ才能がない人」の背中だった。 貧乏神がいる…。
(競馬場に行くすべての人がと言っているわけではないので、誤解のなきよう。)
あの日以来、一度も競馬場には行っていない。
私にとっては近づいてはいけない場所だと思ったから。
これまでもこれからもやることはないけれど、もし競馬で遊びたいならば、絶対に競馬場には立ち寄らず、遠隔でやるしかないなと思ったことを覚えている。
物理的に近いといろんなものをツケてしまう可能性がある。
それは私に限らず誰でもだろう。
私の場合は、物理的に近いとやっぱり影響を受けやすい。
ネット記事で「年収は財布の200倍説」というのを見たことがある。
これは、使っている財布の200倍の価値を稼ぐ能力を備えているという説で、3万の財布を使っている人であれば、年収600万を稼ぐ、というものだ。
もっと多く稼ぎたいならば、逆説的に、もっと高い財布を買えばよいと言う。 言い換えると、10万の財布を使えば、2000万の年収が叶えられるかもしれない、ということになる。
そしてこの説は「長財布」をすすめている。
お財布をレシートでパンパンにしないようにとも、説いている。
これを見た時、自分自身について考えた時、私の年収はたしかに財布の200倍ほどの額だった。
ある知り合いのお金持ちは、二つ折りの財布を使っていた。 二つ折りの財布は、まあまあのボリュームで膨れていた。
ブランドはわからなかったが、特に高そうな財布には見えなかった。
年収は財布の200倍説からすると、この人は適切な財布の持ち方をしていないことになる。
しかしその人は渋谷区にキャッシュで家を買うほどの経済力があった。
家の購入後も貯金があったようで、銀行員が呼びもしないのに、家まで金融商品を売りに来ていた。
それ以来、この説は特に気にしないことにしている。
赤い財布は散財するという説も聞いたことがある。
私自身、小学校の頃に赤い財布を使っていたことがあり、その時にやたらとお金が出て行った記憶がある。
小学生が持つ額などしれているが、たしかにお金の出方が激しかったのだ。
当時、子どもだった私でも「赤い財布は散財する」という話を聞いたと記憶しているので「赤い財布散財説」は、もうかなり前から浸透していたと思われる。
その時のトラウマで、それ以来、赤い財布は使っていない。
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