先週、京都に紅葉を見に行こうかという案があった。
京都は混むからな、車はやめた方がいいかなと思っていたら矢先、MBSの高視聴率番組「プレバト!!」を観ていると今週のテーマは
「京都の紅葉と渋滞」
の写真で一句だった。
やはり車で京都はやめた方がよさそうか。
紅葉のシーズンでなくても混んでいる京都。
結局、電車で行くことにした。
いつか忘れたが、数年前に四条通りの歩道拡張が行われてからは、四条通りの渋滞にさらに激しくなった。京都でタクシーに乗った時、ドライバーさんから、本当かどうか八坂神社前から阪急河原町駅までバスで1時間かかるという話を聞いたことがある。歩くと20分かからない距離だ。
それを聞いて以来、京都でバスに乗る時は、八坂神社から河原町駅間のバスには乗らないようにしている。
結論からいうと、やはり京都は混んでいた。
先週末の11月の初旬、紅葉には少し早いかと思ったが、たまたま立ち寄った円山公園から山手側の風景はにわかに色づいて、空の青とコントラストが美しかった。
京都には何度も行っているけれど、個人的には11月下旬の京都が一番好きだ。
まだ完全に冷え切っていないけれど、薄手のコートではそろそろ間に合わなくなるというぐらいの時期で、冷気で山の風景も霞がかかり、紅葉の色づき具合がピークになる。
用事が終わってから京都散策となったが、今回、初めて「ORENO PAN祇園店」に立ち寄った。
「匠 おくむら」の奥村さんがプロデュースする店があることをウェブサイトで知った
京都フランス料理祇園おくむら|匠奥村|懐石仕立てのフランス料理、京懐石風フレンチ
何年か前に「匠 おくむら」で食事をしたことがあった。
本当はこの日、奥村さんのところでランチをしたかったが、予約がいっぱいのようだったので、ティータイムにORENO PANに行くことにしたのだった。
人が多くて歩くのにも苦労する四条通りをわずかに北に入ると「ORENO PAN 祇園店」がある。
メインストリートから数メートルはずれただけで、途端に歩きやすくなる。
午後4時ごろの時間に、店内には数組の先客がいたが、混み合ってはおらず、静かな空間だった。
イートインのスペースにはメニューも用意されているけれど、客はウィンドウに並ぶパンを注文してカフェスペースで食事ができるということだったので、店内入口のカウンターでパンと飲み物を頼み、奥のカフェスペースで食事をした。
アラビアのコーヒーカップやイッタラの食器など、北欧テイストの店づくりだった。
食べたのは、「オレノアップル」というアップルパイ、ポテトのキッシュとクロワッサンだった。
私の一押しはクロワッサン。
ORENO PANのクロワッサンはサイズが大きくて、層になっているクロワッサンの皮膚というべきパリパリの皮がかなりしっかりしている。
本当のところ、おいしいクロワッサンというのには滅多に遭遇しない。
ところがORENO PANのクロワッサンはボリュームがあって、さっくり生地が美味しい。美味しさリトマス試験紙の私の胃袋が反応した。
パリで食べたクロワッサンを思い出した。
いや、パリ以上かもしれないと思う。祇園店はいつもの用事の通り道なので、次行った時もテイクアウトで持ち帰りたいと思う。
《京都で紅葉を狙っている皆様へ》
今月の後半は特に狙い目です。車ではなく、是非、電車で行かれることをおすすめ致します。